韓国国防省は11日、日韓の防衛情報を共有する基礎となる「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」に来週中に仮署名する方針を明らかにした。GSOMIAの締結中止を求めている韓国野党の反発は必至で、朴槿恵(パククネ)大統領への批判が一層強まりそうだ。
韓国政府は先月末に締結交渉の再開を宣言。2回にわたり、日本側と実務協議を実施した。仮署名を終えた後、双方で国内手続きを済ませ、年内にも正式に署名する見通しだ。
韓国野党3党は、締結交渉は意思疎通をしない朴氏の政治手法の象徴だと強く批判。国会で締結中止決議を採択するよう働きかけている。(ソウル=牧野愛博)