韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が機密文書を支援者に渡していた問題などを巡り、検察当局関係者は16日、朴氏を事情聴取する必要性を改めて強調した。検察は19日にも支援者のチェ・スンシル容疑者を起訴する方針で、18日までに聴取に応じるよう求めた。一方、辞任論が高まる中、朴氏は続投の考えを変えておらず、対立が深まっている。
朴大統領側、聴取延期を主張 野党、退陣要求で一致
特集:朴大統領
韓国では現職大統領に対する捜査は前例がない。朴氏は4日に捜査に応じる考えを表明。検察は16日に参考人として事情聴取をする考えを示していたが、朴氏側は15日、事件について検討する時間が必要だとして16日の聴取は拒否した。
これに対し、検察関係者は16日、「大統領はチェ容疑者に関連した様々な疑惑の中心にいる」と述べた。憲法の規定で大統領は在職中、刑事訴追されないが、疑惑の全容解明には朴氏を調べる必要がある。ただ、参考人として聴取するため、強制できないという。
一方、あくまで国政の正常化を…