ミット・ロムニー氏=ロイター
トランプ次期米大統領が新政権の国務長官に、2012年大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事(69)を検討していることが17日分かった。米メディアが報じた。サウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事(44)も候補として名前が挙がるなど、国務長官の人選を本格化させた。
複数のメディアによると、トランプ氏は安倍晋三首相との会談に先立ち、政権移行チームの幹部と協議。ロムニー氏と今週末に意見交換するという。ロムニー氏は大統領選中、トランプ氏を「ペテン師」などと批判していた。
また、トランプ氏はこの日、女性知事として知名度のあるヘイリー氏を招いて会談。同氏は共和党予備選ではマルコ・ルビオ下院議員を支援したが、本選ではトランプ氏支持を打ち出していた。
さらにトランプ氏は、米外交のカリスマ的存在であるヘンリー・キッシンジャー元米国務長官とも会談。人選や外交方針などで「助言」を求めたと見られる。国務長官の候補にはこれまでにジョン・ボルトン元国連大使(67)やルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長(72)の名前があがっている。(ニューヨーク=佐藤武嗣)