青森駐屯地に到着した稲田朋美防衛相=19日午前、青森市、小玉重隆撮影
安全保障関連法に基づき、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で駆けつけ警護の任務を初めて与えられた陸上自衛隊派遣部隊の壮行会が19日、陸自青森駐屯地(青森市)であった。約350人の派遣隊員や家族らが出席。稲田朋美防衛相は「自衛隊の国際平和協力の歴史の中で新たな一歩となる」と述べた。
約350人のうち、先発隊の約130人は20日に青森空港から出発し、21日に現地に到着する。駆けつけ警護を主に担う警備部隊は約50人で、青森駐屯地の第5普通科連隊の隊員で構成された。道路整備にあたる施設部隊や後方支援部隊には、八戸(青森県)、岩手(岩手県)、船岡(宮城県)の各駐屯地の隊員らが参加する。
壮行会で稲田防衛相は新任務について「万一の場合への備えとして必要な任務と権限を与え、十分な訓練を行った上で現地に赴く。現地の邦人にとっても部隊にとっても、リスクを低減することにつながる」と訓示。派遣部隊長の田中仁朗(よしろう)1佐は壮行会後、報道陣に「色々な手段で情報を取り、部隊の安全をしっかり確保して活動したい」と話した。
駆けつけ警護は国連司令部など…