寒気がまだ完全に去っていないうちに、大規模な気温上昇が始まっている。このところ気温はいわゆる「乱高下」しており、低温の「試練」に続いて、今度は広域にわたる大幅な気温上昇となりそうだ。中国新聞網が伝えた。
北京市では27日から晴天となり、最高気温が一気に上昇した。今後1週間は30度超えの日が続き、5月1日には市内の最高気温が33度から35度に達する見込みだ。
北京の街を日差しを遮りながら歩く人々(資料写真、撮影・賈天勇)。
全国的に気温上昇、最高気温30度超えの地域が急速に拡大
中央気象台の予想によると、4月28日から5月1日にかけて、北部のほとんどの地域で気温が上昇に転じ、そのうち華北と黄淮(黄河以南、淮河以北の地域)で気温が大幅に上がり、上昇幅は6-10度、一部では12度以上に達する見込みだ。4月30日から5月2日にかけては、華北中南部と黄淮中西部で最高気温が32-34度に達し、一部では35-37度まで上がるとみられている。
中国天気網によると、29日から、最高気温が30度を超える地域が急速に拡大し、河南省と山東省の一部では今年初の高温(最高気温35度以上)となる見込みだ。また東北地方も5月1日前後に広域にわたって気温が「記録的な高さ」となり、最高気温が25度前後となると予想されている。その頃には、東北地方でこのところ続いていた肌寒さは一掃されるだろう。
3月22日、晴天となった北京国際雕塑公園で満開のモクレンの前で写真を撮る来園者(資料写真、撮影・張興龍)。
しかし、中央気象台の専門家は、「気温の上昇は顕著だが、1日の最高気温上昇幅に対して、1日の最低気温上昇幅はそれほど大きくないため、昼夜の温度差が大きくなる。朝晩は気温が低いため、適時着る物で調整してほしい」と注意を促している。
今回の気温上昇は5月2日まで続くと予想されており、寒気の影響のない北部地域では晴天と暖かな日差しに恵まれるだろう。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月28日