ローソンの「餃子と野菜の和風スープ」=同社提供
コンビニ各社が、具だくさんの「食べるスープ」の販売を強化している。健康志向の女性らから人気といい、各社は味や食感に工夫を凝らし、おでんや肉まんに並ぶ冬の定番に育てる考えだ。
ローソンは今冬向けに、店頭に常時並べるスープを昨年より4品目多い9品目に増やした。15日発売した「餃子(ぎょうざ)と野菜の和風スープ」(税込み380円)は、しょうゆ味のスープにギョーザと6種類の野菜が入る。12月にもタイ料理のトムヤンクンなど2品目を投入予定だ。
ローソンの竹増貞信社長は14日の商品発表会で、「夕飯の主食としてよく売れる。ほかの総菜の買い足しも多くなる」と狙いを語った。今年度に、昨年度の2倍を超える60億円の販売目標を掲げる。
「食べるスープ」は、スープ専門店のスープストックトーキョーが先駆けてヒットさせた。野菜が多く健康的なイメージから女性を中心に支持を集め、さまざまな商品が出回るようになった。コンビニ各社も商機とみて開発を進めている。
ファミリーマートは現在5品目を発売中。「鶏と蓮根(れんこん)のつくね入り和風スープ」(税込み398円)は、軟骨入りでこりこりした食感のつくねが特徴だ。
セブン―イレブンは全国で扱う「野菜が摂れる餃子スープ」のほか、九州・中国地方限定の「ごま豆乳クリームスープ」、関西限定の「浪速の味!肉吸い」、東海限定の「赤だし仕立ての豚汁」(いずれも同298円)などをそろえ、売り上げ増を目指している。(和気真也)