2020年東京五輪の野球・ソフトボールについて、世界連盟(WBSC)と大会組織委員会が、1次リーグを参加6カ国の総当たりで行う方向で調整することが18日分かった。1次リーグで1位になると決勝に進んで金か銀メダルが確定し、2位と3位が決勝進出をかけて争う方式を軸に検討しているという。
WBSCのフラッカリ会長がこの日、大会組織委員会の森喜朗会長と会談して考えを示した。開催地については、日本戦が想定される野球、ソフトそれぞれの開幕試合をはじめ、複数の試合を福島県で行う案も示した。主会場は横浜スタジアムの予定。
組織委は大会期間や経費を考慮し、1次リーグを2組に分けて行い、4チームによる決勝トーナメントを想定していた。しかし、WBSCは盛り上げのため、1次リーグの総当たり方式を主張。野球とソフトの開催期間を一部重複させ、その期間に福島県で複数試合を開催する案を提示したとみられる。フラッカリ会長は「6チームをグループ分けするのは非常に難しい。総当たり戦のような形を考えている」と話した。
フラッカリ会長は19日、福島県内の開催候補地を視察する。福島県開催については「復興の支えになると思う」と語った。