遠藤(右)は土俵際に追い詰めた後、寄り切りで白鵬を破る=小宮路勝撮影
(18日、大相撲九州場所6日目)
どすこいタイムズ
「今日はすごい相撲を取った」。遠藤の結びの一番を土俵下で見た藤島審判長(元大関武双山)は、思わずうなった。予言めいたことまで言った。「もしかしたら、(遠藤の相撲人生の)ターニングポイントになるかもしれない」
鶴竜戦以来となる2年半ぶりの金星は、それほどの衝撃だった。
左ひざの大けがを経験した遠藤にとって、昨年初場所以来、5度目の白鵬戦。「横綱相手にイメージ通りには取れない。(結びの一番の)雰囲気にものまれないように、集中した」
全力でぶつかった。右の張り手に襲われたが、低い体勢だったからまともに食らわない。そこから休まなかった。右おっつけ、左差し。白鵬を一気に俵に追い込んだ。なおも胸をつける。がむしゃらに寄り切った。何もできなかった白鵬は「出足が良かった。勢いがあるんじゃないか」と認めざるを得なかった。
大喝采をよそに、支度部屋に戻…