豊洲市場への移転の日程
東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転時期について、小池百合子知事は18日の定例記者会見で、早くても1年後の「2017年冬から18年春」という日程を初めて示した。環境アセスメント(影響評価)の手続き次第で、さらに1年延びる可能性がある。延期で損失が生じている業者への補償金の支払いは来年4月以降になるとして、当面はつなぎ融資で資金繰りを支える。
築地市場の豊洲移転問題
特集:小池都政
小池氏は「科学的な検証結果がベース。移転が確実とはまだ言えない」と強調。土壌汚染の安全性を検証している都の専門家会議と、建物の耐震性などを調べている市場問題プロジェクトチーム(PT)が春までにまとめる報告書と、続く環境アセスで安全性が確認された段階で、初めて移転の可否を総合的に判断するとした。
移転が決まれば、安全対策のために必要な追加工事や国への認可手続きに入る。工事に6カ月程度かかることが見込まれ、移転は早くとも17年冬になる。一方、環境アセスは「変更」ですめば1~2カ月で終わるが、「やり直し」なら最長1年3カ月かかる。この場合は移転時期も「18年冬~19年春」にずれる。
延期が長引けば、業者には、移…