日韓両政府は２３日、防衛情報を共有する基礎となる「軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ（ジーソミア））」を締結し、即日発効した。ソウルの韓国国防省で長嶺安政駐韓大使と韓民求（ハンミング）国防相が署名した。日本が早期締結を要請していた。韓国は北朝鮮の核・ミサイルの脅威が高まったことを重視し、国内の反対論を押し切る形の締結になった。

日韓が軍事情報協定を締結 ＧＳＯＭＩＡ、米国も歓迎

署名式は非公開。協定により両政府は直接、防衛上の秘密情報を迅速に交換できる。日韓双方が閣議決定しており、国会承認は必要とされない。日韓は以前にも交渉を進めたが、２０１２年６月に署名寸前で、韓国が歴史認識問題などでの世論の反発から延期していた。

岸田文雄外相は２３日、記者団に「北朝鮮の核・ミサイル問題の進展は、今までとは次元の異なる脅威となっている。協定により、日韓両政府間でさらに円滑かつ迅速な安全保障関連情報の交換が行われることが期待される」と述べ、協定の効果に期待を示した。

韓国側は当面、北朝鮮の核・ミ…