キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(右)と会談する安倍晋三首相(今年9月22日午後、ハバナ、アレックス・カストロ氏提供)
トランプ次期米大統領は26日、キューバのフィデル・カストロ氏の死去を受けた声明でフィデル氏を「残忍な独裁者」と呼び、批判した。キューバとの関係改善に尽力してきたオバマ大統領が、声明で弔意を示したのとは対照的だ。昨年、オバマ政権が歴史的な国交回復を実現させた対キューバ政策の先行きは、次期政権下で不透明になりつつある。
特集:フィデル・カストロ氏死去
トランプ氏はツイッターで「フィデル・カストロが死んだ!」との一文をツイッターに投稿した後、声明を発表。「今日、世界は60年近く自国民を抑圧してきた残忍な独裁者の死去を記録した」とし、「盗み、想像を絶する苦悩、貧困、基本的人権の否定」と、フィデル氏の「業績」を列挙した。
さらに「キューバは全体主義的な島のままだ。しかし、私の望みは、長い恐怖から解かれ、すばらしいキューバ国民が自由に暮らせる未来に向かう転換点に今日がなることだ」とした。
トランプ氏は対キューバ政策の方針について「我々の政権は、キューバ国民がやっと繁栄と自由を迎えることを保証するため、できる限りのことを行う」と付け加えた。
オバマ政権は昨年7月、キュー…