フィデル・カストロ前国家評議会議長の追悼集会で、肖像画を掲げる市民ら=29日夕、キューバ・ハバナ、遠藤啓生撮影
キューバの首都ハバナで29日夜(日本時間30日朝)、フィデル・カストロ前国家評議会議長を悼む最大規模の追悼集会が開かれた。会場の革命広場は、周辺まで市民で埋まった。参列した中南米やアフリカなどの首脳は「抑圧された人々のために闘った」と、「反植民地主義の英雄」との別れを惜しんだ。
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後継であるフィデル氏の弟、ラウル・カストロ国家評議会議長が「永遠の勝利の日まで」と声を張り上げると、群衆は「私がフィデルだ」と大合唱し、革命思想を保ち続けることをアピールした。キューバ当局は「100万人が参加した」としている。
約4時間の集会には、ベネズエラやボリビア、エクアドルなど、キューバと連帯する中南米の左派諸国の首脳が並んだ。最初にスピーチしたエクアドルのコレア大統領は、「この国を、栄養不足の子どもや路上で暮らす子どものいない国にした」とフィデル氏の功績をたたえ、米国による経済制裁を非難。「キューバは決して帝国主義の植民地に戻らない」と述べた。
また南アフリカのズマ大統領は…