1日の東京金融市場では、石油輸出国機構(OPEC)の減産合意による原油先物価格の上昇で、世界経済の先行き懸念が弱まり、円安・株高が進んだ。日経平均株価は一時400円超上昇し、取引時間中では約11カ月ぶりの高値水準。円相場は一時1ドル=114円80銭近辺と、2月中旬以来、約9カ月半ぶりの円安ドル高水準となった。
午後1時時点の日経平均は、前日の終値より390円68銭高い1万8699円16銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同25・54ポイント高い1494・97。午前の終値は、日経平均が同413円90銭(2・26%)高い1万8722円38銭。TOPIXは同27・37ポイント(1・86%)高い1496・80。出来高は14億3千万株。午後1時時点の対ドル円相場は、前日午後5時より1円51銭円安ドル高の1ドル=114円23~24銭。対ユーロは、同1円35銭円安ユーロ高の1ユーロ=121円08~12銭。市場では「予想よりも減産量が大きく、市場にはサプライズだ」(大手証券)との声が出ている。
東京市場に先立つ11月30日のニューヨーク株式市場では、エネルギー関連の銘柄を中心に買い注文が入り、大企業で構成するダウ工業株平均は取引時間中の過去最高値を3営業日ぶりに更新した。