1日午後、韓国南部・大邱で起きた火災の現場を訪れた朴槿恵大統領(右)=韓国大統領府提供
韓国の朴槿恵大統領は1日、地元の南部・大邱(テグ)で起きた大規模火災の現場を訪問した。大統領府報道官は朴氏が「戻る車の中で泣いた」と説明。国会に弾劾訴追されるか瀬戸際に立っている中、同情を集めようとしているのではないかとの臆測が飛び交っている。
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火災が起きたのは西門市場。大邱でも最大規模で、食料品や衣料品などを幅広く扱う。1920年代に今の場所に移り、昔ながらの人情味が残ると言われる。朴氏も選挙運動などで訪れたことがあるといい、与党セヌリ党の地元幹部は「大統領にとって愛着がある市場だ」と話す。
国民安全庁によると、火災は11月30日未明に発生し、679の店舗が焼失した。消火活動に当たっていた消防官2人が軽傷を負った。
朴氏は1日、地元の商人会長の説明を聞きながら、火災現場を見て回った。厳重に警備される中、朴氏の滞在はわずか15分だった。
朴氏が大統領府の外で公務をこ…