88番・大窪寺に向かう辻本さん夫妻=5日午前8時4分、香川県さぬき市、長谷川千尋撮影
四国八十八カ所を歩いて巡っていた大阪府吹田市の88歳の辻本正直さんと、81歳の妻サエ子さんが5日朝、最後の88番札所・大窪寺(香川県さぬき市)へ到着した。スタートから57日目。行程約1200キロの巡拝の旅を終えた。専門情報紙「へんろ」によると「合わせて169歳は、おそらく最高齢の歩き遍路」という。
5日午前7時、87番・長尾寺(さぬき市)前の民宿を出た2人は歩き始めた。大窪寺までは残り約12キロ。「この年齢でここまで歩いたと思うと感無量です」と正直さん。サエ子さんは「あと少しと思うと、うれしさとともに少し寂しさも感じます」と話した。
1番・霊山寺(徳島県鳴門市)を出発したのは、正直さんが米寿の誕生日を迎えた10月10日。夫婦での歩き遍路は4回目。1日平均20キロを目標に、ほぼ順調に進んだ。
いくつか難所もあった。高知県…