菅義偉官房長官
15日午後の菅義偉官房長官の記者会見での加計(かけ)学園問題をめぐる主なやりとりは次の通り。
加計学園めぐる14文書を確認 文科省、再調査で
特集:加計学園問題
Q 文部科学省の追加調査で、民進党などが示した文書の存在が確認された。文書を「怪文書」と述べていたが撤回する考えは。
菅氏 当初報道された文書などは、出所や入手経路が不明瞭で信憑性(しんぴょうせい)もよくわからない。私や私の補佐官に言及している部分があるが、全くそうしたことはない。大臣、副大臣、大臣政務官が承知していないということで、不可解な文書だと思った。で、今回の複数の文書について、文科省に存在している文書だと確認された。
Q 怪文書という認識は変更したのか。
菅氏 怪文書という言葉だけが独り歩きして、極めて残念だ。
Q 怪文書のほか、意味不明とも言っている。
菅氏 不可解な文書だと思った。
Q 怪文書という発言を撤回するつもりは。
菅氏 先ほど言ったとおりだ。
Q 「行政がゆがめられたという事実はない」という認識に変わりは。
菅氏 ない。
Q 第三者を入れた客観的な調査が必要との指摘もあった。
菅氏 100枚以上のメールをきちんとした形で調査できた。違法行為に関するような調査ではなかった。
Q 当初の調査では文書の存在が確認できなかった。再調査まで時間がかかった。対応に問題は。
菅氏 前の調査も大臣のもとで丁寧にしっかりやった。
Q 再調査で出てきた資料に、萩生田光一官房副長官の指示として、広域的に獣医師系養成大学の存在しない地域に限り獣医学部の設置を可能とするなどと、修正されていたものがあった。
菅氏 萩生田氏によれば、修正の指示を出したことはないということだ。
Q 再調査で文書が出てきた。結果責任は。
菅氏 追加調査で複数の文書の存在が確認された結果は、大変申し訳なかったと思うし、政府としては真摯(しんし)に受け止めるという風に思う。
Q 結果責任は官房長官にかなりあると。
菅氏 文科省のなかで、大臣のもとで調査してきている。
Q 文科省の責任ということか。
菅氏 第一義責任は文科省の問題だ。文科省でしっかり調査するのが当然の行為だ。