福岡市博多区の原三信(はらさんしん)病院で3日、タクシーが突っ込んで3人が死亡、7人が負傷した事故で、タクシーが現場手前にある一時停止の交差点2カ所を止まらず通り過ぎたことが、福岡県警への取材でわかった。
運転していた個人タクシー運転手の松岡龍生(たつお)容疑者(64)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕=は「現場の200~300メートル手前からブレーキが利かなかった」と供述。県警は、運転操作を誤ったか、車両に不具合が生じた可能性があるとみている。
県警によると、タクシーは現場の病院へ続く直線道路へ左折した後、すぐ近くの公園脇にいったん停車。その後、現場の病院まで約350メートル直進した。松岡容疑者は「公園を出てまもなく、ブレーキが利かなくなった」と供述しているという。病院の手前約50メートル地点と約200メートル地点には一時停止の標識がある交差点があるが、いずれも止まらずに直進したという。
一方で、直進する間に左前方に…