スイス・ローザンヌで2日目の協議が行われた国際オリンピック委員会(IOC)理事会
国際オリンピック委員会(IOC)理事会は7日、野球・ソフトボールの主会場を横浜スタジアムとするなど、8月に追加実施が決まった5競技の会場を大会組織委員会の提案通りに承認した。野球・ソフトの福島開催については組織委の「福島県内で1次リーグ(の一部の試合)を実施するよう世界野球ソフトボール連盟(WBSC)と協議を継続する」との報告を了承し、決定は先送りした。
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理事会が承認したのは横浜スタジアムのほか、空手は日本武道館(東京都千代田区)、スポーツクライミングとスケートボードは仮設の青海アーバンスポーツ会場(東京都江東区)、サーフィンは釣ケ崎海岸(千葉県一宮町)。
組織委は野球・ソフトでWBSCと大会方式や球場選びで調整がついていないことから、福島県内の球場の提案は見送った。IOC、東京都、政府を含めた11月末の4者協議で示した大会総予算の「上限2兆円」については「削減する努力をする」と表明。約5千億円とされる組織委予算の内訳を年内に示すと報告した。バレーボール会場としてIOCが承認済みの有明アリーナは会場見直しで横浜アリーナを活用する案との間で結論が出ていないことから「4者協議にて再検討中」と報告した。(ローザンヌ=原田亜紀夫、河野正樹)