パラリンピックの会場について取材に応じる日本車椅子バスケットボール連盟の玉川敏彦会長=7日午後、東京都港区
2020年東京五輪・パラリンピックのバレーボール会場の見直しで、横浜市の林文子市長は7日の記者会見で、既存の「横浜アリーナ」の活用案を「難しいのではないか」と述べた。林氏が会場についての認識を示すのは初めてで、東京都の小池百合子知事がこだわる「横浜」案は極めて厳しくなった。
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市は受け入れの前提条件として、有明アリーナ(東京都江東区)の新設を強く希望する競技団体との意向の一致などを都や大会組織委員会に求めていた。林氏は、小池氏が結論を出す期限を今月下旬としたことに触れ、「有明に期待している方がすごく多い。競技団体の方が(横浜での開催に)納得して頂くのに非常に時間が短い」。横浜アリーナ周辺の民有地の活用で地権者の許可を得ることも「難しいと感じる」と述べた。
また、日本車椅子バスケットボール連盟の玉川敏彦会長が同日、朝日新聞などの取材に応じ、東京パラリンピックで同競技の決勝が予定されている有明アリーナの新設を希望する考えを明らかにした。玉川会長は「東京大会は当然『有明』との思いが強かった。周辺の自治体や学校が体験会を開いて、一人でも多くの観客に応援に来て頂けるような環境作りもしている。有明で(の開催)、というのが一番だ」と話した。
現在まで都のヒアリングは受け…