米ハワイ・ホノルルの真珠湾で7日に開かれた追悼式典で従軍牧師と握手する元軍人(左)=ロイター
米ハワイの真珠湾で7日朝、日本軍による同湾攻撃75周年の追悼式典が開かれた。生き残った米国の退役軍人ら約4千人が参列し、犠牲者に哀悼の意を捧げた。今月27日に安倍晋三首相が真珠湾を慰霊するのを前に、日米の和解や非戦を誓う言葉が相次いだ。
式典は、攻撃で撃沈された戦艦アリゾナの上に設けられた「アリゾナ記念館」を望む埠頭(ふとう)で行われた。攻撃が始まった午前7時55分に合わせて黙禱(もくとう)。軍艦が湾内にゆっくりと入港し、アリゾナ記念館の横を通過し、戦闘機4機も上空を飛行。真珠湾攻撃を生き抜いた元乗組員らが紹介されると、拍手が湧いた。
日系人として初めて米太平洋軍司令官となったハリー・ハリス海軍大将が演説し、犠牲者への哀悼の意を捧げ、「真珠湾のレガシー(遺産)を教訓として、強力な米軍が来たるべき幾世代も世界を見据え、独裁政治や不正義に対する戦いを続ける」と強調。日米同盟について「今日、米国は日本を含む同盟国と自由を守るため協力している。共通の価値や利益で結ばれ、かつての敵が最も親密な友人になった」と語った。
日本からは、真珠湾攻撃を指揮…