牛乳アレルギーがある長女(5)に牛乳を飲ませ、呼吸困難などを伴うアレルギー症状「アナフィラキシーショック」を起こさせて殺害しようとしたとして、千葉県警は同県流山市の会社員の母親(35)を殺人未遂容疑で逮捕し、送検したと13日発表した。長女は呼吸困難や血圧低下、頻脈などの症状で入院したが、命に別条はないという。
流山署によると、逮捕容疑は11日午前9時ごろ、自宅で長女に牛乳を飲ませ、アナフィラキシーショックを起こさせて殺害しようとしたというもの。母親は苦しそうな長女を見て自ら119番通報した。調べに対し、つじつまの合わない供述をしているという。母親は長女と2人暮らしで、アレルギーへの耐性を強めるため、普段から少量の牛乳を飲ませていたという。
同県柏児童相談所によると、母親は4~6月に3回、「育児に悩んでいる。子どもを預けたい」などと相談。7月には署にも相談し、署は育児放棄(ネグレクト)の疑いがあるとして児童相談所に通告していた。