中国の宇宙科学衛星「重力波高エネルギー電磁カウンターパート全天モニタ(英語の略称「GECAM」、愛称「極目」)」2基が北京時間10日午前4時14分、西昌衛星発射センターで「長征11号」固体燃料キャリアロケットによって同時に打ち上げられた。衛星は順調に予定の軌道に乗った。中国新聞網が伝えた。
重力波高エネルギー電磁カウンターパート全天モニタは中国科学院宇宙科学(2期)先導特定プロジェクトによって配置され、うち小型衛星2基が共役軌道の衛星ネットワーク配置を採用し、重力波・ガンマ線バースト、ファストラジオバースト高エネルギー放射線、特殊ガンマ線バーストや磁気星爆発などの高エネルギー天体爆発現象の全天観測を行い、ブラックホール、中性子星などの緻密な天体の形成と変化、2つのコンパクト星の合体の謎解明を目指す。また重力波高エネルギー電磁カウンターパート全天モニタは太陽フレア、地球ガンマフラッシュ、地球電子ビームなどの太陽・地球宇宙高エネルギー放射現象を探査し、その物理メカニズムのさらなる研究に科学観測データを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月10日