中学受験塾を営む「浜学園」(兵庫県西宮市)と、駿台予備学校などを運営する「駿河台学園」(東京都千代田区)は13日、共同で関西に高校受験塾を開くと発表した。大阪府内にある難関公立高校の受験に特化する方針で、まず2017年3月に大阪府豊中市の阪急宝塚線豊中駅前と、北大阪急行千里中央駅前に2校を開く予定だ。
12日に駿台が55%、浜学園が45%を出資する合弁会社「駿台・浜学園」を設立した。指導は東京や京都で難関公立高校への合格実績がある駿台側が主導する。2月にも塾の説明会を開くといい、「関西地区での圧倒的な存在感のある進学塾をめざす」としている。
駿台によると、大阪府内では北野や天王寺といった公立高校の人気が根強い。小学生の頃から公立高校をめざしている生徒も多く、こうしたニーズを取り込むのがねらいだ。灘中や神戸女学院中といった関西の難関中学の受験指導で実績がある浜学園と組むことで、小~中学生の指導に連続性を持たせることができるという。
少子化による生徒の獲得競争は激しくなる一方で、学習塾の再編が進んでいる。駿台・浜学園は当面、大阪府内での展開に注力するが、今後、関西で5~10校程度を開きたいとしている。
駿台・浜学園は13年に首都圏で合弁会社を設立し、難関中学入試向けの受験塾6校を展開している。(笠井哲也)