記者会見に臨むイエレンFRB議長=14日、ワシントン、五十嵐大介撮影
米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、昨年12月以来1年ぶりに政策金利を引き上げることを決めた。トランプ次期米大統領による景気刺激策への期待が広がるなか、来年の利上げ予想は「年3回」として、利上げのペースがこれまでの想定より速まるとの見方を示した。
FOMCは15日から、短期金利の指標となる「フェデラルファンド金利」の誘導目標を「年0・25~0・50%」から「年0・50~0・75%」に引き上げることを全会一致で決めた。政策金利は、銀行の預金の利息や自動車ローンなどの金利に影響をあたえる。これまで金利を低くすることでお金を借りやすくし、景気の下支えをしてきた。
イエレン氏は声明発表後の記者会見で、今回の利上げ判断について「景気回復の進展への我々の自信の表れだ」と話した。
声明では、景気見通しについて…