トヨタは17年に過去最高の生産を計画する
トヨタ自動車は15日、2017年に世界で1036万台を生産する計画を発表した。実現すれば14年実績を上回り過去最高だが、16年見込みからの増加はわずか1%余り。新型車の効果は期待しつつ、トランプ米次期大統領の政策など先行きが不透明なことも踏まえた。
計画は、グループのダイハツ工業と日野自動車を含む。同時に発表した販売計画は16年見込みより1%余り多い1020万台。最高実績の14年の1023万台に次ぐ。1千万台を実際に超えれば生産は5年連続、販売は4年連続となる。
生産も販売も16年見込みより増えると見込むのは、小型SUV(スポーツ用多目的車)のC―HRを世界100ほどの国・地域で順次売り始める効果や、米国市場で売れ筋の大型車の品ぞろえを増やす効果を期待するからだ。
ただ、伸び率はともに1%余り。トヨタ幹部は「マイナスになるという絵は描けないが、大幅にどんどんという絵も描けない」。
伸びてきた米国市場は、トラン…