朝日新聞社の子会社「朝日ビルディング」(本社・大阪市北区、阿部圭介社長)は27日、臨時株主総会を開き、商業施設担当の取締役(60)が私的な飲食代など約2千万円を取引業者から同社に水増し請求させたとして解任し、発表した。取締役は不正を認め、返金の意向を示しているという。同社は刑事告訴を検討している。
同社によると取締役は2013年6月から今年11月、中之島フェスティバルタワー(同区)内の商業施設のイベントなどで、取引業者が同社に請求する販売促進費に、私的な飲食代や物品購入代を上乗せさせていた。また虚偽の海外出張費を会社に申請していた。
取締役は別の不動産会社から10年に入社。不正は今月、朝日ビルディングの内部監査で発覚した。
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〈朝日新聞社不動産業務室の話〉 本社子会社の役員による不祥事について深くおわびします。再発防止に向け、指導に万全を期してまいります。