バナさんと母ファティマさんのツイート
シリア内戦でアサド政権側が制圧した北部の最大都市アレッポから、激しい空爆などの様子をツイッターで発信してきたシリア人の少女、バナ・アベドさん(7)の一家が26日、避難先のトルコの首都アンカラで、朝日新聞の単独取材に応じた。「シリアには食べ物もなくて、住む場所もなくなった子どもたちがたくさんいます。どうか助けてください」と訴えた。
7歳少女、シリアの惨状をツイート 家族とトルコに脱出
バナさんの一家は、父のガッサンさん(37)、母のファティマ・シハンさん(27)、5歳と3歳の弟2人の5人。アレッポ東部の反体制派の支配地域で暮らしてきた。内戦前、ガッサンさんは弁護士で、ファティマさんはアレッポ大学で法律を学んでいたという。ファティマさんは流暢(りゅうちょう)な英語を話し、バナさんも簡単な日常会話は可能だ。
アレッポは2012年から政権軍と反体制派の戦闘が激しくなり、「最激戦地」と呼ばれてきた。東部は、今夏から政権軍に包囲された。
最初のツイートは今年9月24日。バナさんの名前でつくったアカウントから「私は平和がほしい」とつぶやいた。激しい空爆の様子や過酷な暮らしについての生々しい投稿は、世界の注目を集めた。バナさんは、人道危機に苦しむアレッポ東部住民の象徴として受け止められ、多くの人が安否を気遣ってきた。
「トルコに来て、チョコレート…