リオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで優勝し、握手する高橋礼華(左)と松友美佐紀
「もしも私がバドミントンをやめたとしたら、気持ちが戻らなかったんだと思ってください」
リオ銀リレー、幻の走順 ケンブリッジは入ってなかった
今月19日、遠征先のアラブ首長国連邦(UAE)から帰った成田空港で、高橋礼華(あやか)(26)=日本ユニシス=が突然言った。
戸惑う報道陣に気付くと、真顔を崩し、笑いながら付け加えた。「これからの練習や試合で戻るとは思いますけど……」
UAEでは、世界トップクラスの選手たちが争うスーパーシリーズの年間上位8組によるファイナルを戦った。高橋と松友美佐紀(24)=日本ユニシス=のペアは、2年ぶり2度目の優勝を目指してのぞんだ決勝で、中国の19歳ペアに1―2で敗れた。「心のどこかで、準優勝でもしょうがないと思っていた」と高橋は言う。
8月、2人はリオデジャネイロ五輪でバドミントンの日本勢で初の金メダルを手にした。決勝の最後は大逆転。「タカマツペア」が流行語大賞の候補になるほど、注目を浴びた。
その後も、ほぼ休み無しで海外…