今年の全米オープンはグランドスラムでは2年ぶりのベスト4へ進出=AP
男子テニスで世界ランキング5位の錦織圭(日清食品)が27日、拠点とする米フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーで練習を公開した。試合形式の練習で切れのあるショットを打ち、1週間後のシーズン開幕へ向けて仕上がりは上々の様子。「毎年、4大大会の優勝に近づいていると思う。来季は大きな躍進をできたらいい」と抱負を語った。
2016年は4大大会に次ぐ格付けのマスターズで2度決勝に進み、リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。1年を通じて安定した戦いぶりだったことに、手応えを得た。17年は4大大会優勝を目指すことに変わりないが、「まずはマスターズで優勝したい。4大大会では常にベスト4以上」との具体的な目標を据える。
2月は、今年まで4連覇していたメンフィス・オープンではなくアルゼンチン・オープンに出るなど、ここ数年とは違ったスケジュールに。「思い切った選択ではあったけど、アルゼンチンには行きたかったので楽しみ。クレーコートの大会に出ておくのはいいこと」と述べた。
男子テニスの錦織圭が、拠点とする米フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーで新シーズンへ向けて抱負を語った。一問一答は次の通り。
―2017年の目標は。
まずはマスターズの優勝と、4大大会で安定してプレーすること。(マスターズで)1勝できると、景色も変わって見えると思う。
―何かを変えれば勝てる手応えがあるか。
大きく変えることはなかなかできない。ショットの精度が増したり、メンタル的に強くなったりすれば、チャンスはどんどん増える。
―オフに取り組んだことは。
いろんな所を見直した。フォームだったり、グリップ(ラケットの握り)だったり。やっぱりサーブは課題。毎年、少しずつ良くなればいい。
―29日に27歳になる。
少しずつ年を取っているなと思う。5年前と比べるとテニスも変わってきたし、精神的にすごく変わった。
―チャン、ボッティーニの両コーチと長い付き合いに。
すごく満足している。得られるものがすごく多く、信頼感も増してきた。今のところ、何かを変えるというのはない。(時事)