樋田蓮君が制作した小倉城と城下町の復元模型=北九州市八幡東区の市立いのちのたび博物館
北九州市の城好き中学生が、小倉城(同市小倉北区)と城下町の本格的な復元模型を作った。幕末の住宅地図や城下町が描かれた浮世絵などを参考に設計図を描き、現地踏査や時代考証もして、完成までに7カ月かけた。小倉城での展示が検討されている。
作ったのは北九州子どもの村中学3年の樋田蓮(といたれん)君(14)=同市小倉南区。模型は縦1メートル20センチ、横90センチで、実物の586分の1。合板と断熱材で作った地形の上に、厚紙を木工用ボンドで貼って組み立てた天守や本丸御殿、侍屋敷、藩校、寺院、番所などが立ち並ぶ。やぐらや橋も精巧で、町屋は174軒ある。
小学校6年の修学旅行で姫路城を訪れ、「かっこいい」と魅了された。城に関する本を読みあさり、天守の模型を自己流で作るようになった。城の復元模型の愛好者でつくる筑前城郭研究会(福岡県直方市)に入り、主に60~70代の会員らと日出(ひじ)城(大分県)の復元模型を作るうち、親しみのある小倉城と城下町の模型を作ろうと思い立った。
「史実に忠実に作りたかった。…