横浜市泉区の緑園なえば保育園で、薬剤などによる中毒や窒息事故を防ぐためには、どんな点に気をつけたらよいのかを子どもたちが学んだ。
同園では今年度、子どもの事故予防に取り組む非営利団体「Safety Kids いずみ」がさまざまな事故の予防に関する教室を開いている。11月の教室には、年長の園児25人が参加。講師は、神奈川県横須賀市の米海軍消防隊に長く勤めた経験をもつ長谷川祐子さんと、日本技術士会「子どもの安全研究グループ」の小西義昭さんが務めた。
長谷川さんは、殺虫剤やマニキュアの除光液などを吸ったり、飲んだりして起こる中毒事故の危険性について説明した。ただの水が入った透明カップと、漂白剤を入れた水が入った透明カップを並べて、「どっちが飲んでいい水かな?」と質問。子どもたちは、「わからないよー」「どっちもおんなじ!」とざわざわ。
長谷川さんは、へんなにおいがするものは飲まない▽飲んでよいものかどうかわからなければ、お父さんやお母さんに聞く▽除光液などを遊び道具にしない――といったことを子どもたちと「約束」した。
一方、小西さんは、もちなどの食べ物をのみ込んで窒息が起こる仕組みを、発泡スチロールの人体模型などを使ってわかりやすく説明。よくかんで食べることの大切さを伝えた。