ドイツ公共放送ARDの1月の世論調査によると、メルケル首相の支持率は前月比1ポイント減の56%だった。12月19日にベルリンで起きた難民申請者によるトラック突入テロ事件の影響が注目されていたが、支持率に大きな影響はなかった。
昨夏に南部バイエルン州でテロが相次いだ後の9月発表の世論調査では、寛容な難民政策を続けてきた首相への逆風が強く、支持率は45%と5年ぶりの低さを記録。同月の州議会選挙で与党は苦戦を強いられた。
調査は今月2日から4日にかけて実施された。
調査では回答者の約7割が「ドイツは安全だと感じる」と答えた。政党の支持率でも与党キリスト教民主・社会同盟は37%と前月比で2ポイント上昇。難民排斥を訴える新興右派政党ドイツのための選択肢(AfD)は同2ポイント増の15%だった。一方、社会民主党、緑の党は支持を減らした。
メルケル氏は昨年末に出した国…