岸田文雄外相
韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦問題を象徴する「少女像」が設置されたことへの日本政府の対抗措置をめぐり、岸田文雄外相は訪問先のパリで6日(日本時間7日未明)、記者団に「引き続き韓国側に対し、少女像の問題を含め、日韓合意の着実な実施を求めていきたい」と語った。
少女像、にらみ合う日韓 対抗措置の日本、にじむ配慮
日本政府「遺憾」強調 少女像問題、日韓合意の履行迫る
岸田氏は2015年末の日韓合意に外相として直接関わった。岸田氏は「韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国であるという認識には変わりはない」と強調する一方、新たな少女像設置について「極めて遺憾である」と述べた。
日本政府は対抗措置として、長嶺安政・駐韓大使らの一時帰国などを発表している。岸田氏は今回の措置について「残念ではある」と語り、大使らの帰国時期は「来週以降に一時帰国する方向で調整中だ」と説明した。(パリ=小林豪)