転倒した移動式ベンチ屋根=兵庫県宝塚市教委提供
兵庫県宝塚市教委は6日、市立花屋敷グラウンド(同市花屋敷荘園4丁目)で5日にあったサッカー大会で、移動式ベンチ屋根が強風で倒れ、下敷きになった中学1年のサッカー部員の男子生徒(13)が、左足の甲とふくらはぎの計2カ所の骨が折れる重傷を負ったと発表した。試合中にベンチの後ろで練習中、強風で後ろ向きに倒れたベンチ屋根の下敷きになった。
市教委によるとベンチ屋根は横5メートル、高さ2・5メートル、奥行き2・4~2メートル、重さ約200キロ。鉄製フレームに移動用の車輪が付いている。教員らが持ち上げたが、屋根が重いことから、生徒の左足にフレームを落としたという。グラウンドの指定管理者が「強風時転倒注意」の貼り紙をしていたが、砂袋などの重しはなかった。
市教委は「注意喚起が徹底されていなかった。安全対応ができるまで使用を禁止する」としている。
大会は市中学校体育連盟サッカー競技部の主催。昨年末から今月6日まで開かれ、市内の中学サッカー部と中学生クラブチームの計13チームが参加していた。(鈴木裕)