日本老年医学会などが一般向けにつくったパンフレット「高齢者が気を付けたい 多すぎる薬と副作用」
年をとると副作用が増えることを理解して薬と上手につきあってほしいと、日本老年医学会などが一般向けの冊子「高齢者が気を付けたい 多すぎる薬と副作用」をつくった。1万冊ほど印刷し、自治体や医師会などに配る予定だ。
高齢になると、複数の持病を抱え、薬の種類や量が増えがちだ。冊子によると、高齢者は肝臓や腎臓の機能が低下し、薬が効きすぎることがあり、薬が6種類以上になると、副作用が出る人が増えるという。
薬とのつきあい方として、薬の飲み忘れや勝手な中断でのトラブルも多いことから「自分の判断で薬をやめないこと」が大切だと指摘。その上で、「お薬手帳」を使うなどして、市販薬やサプリメントも含めて医師や薬剤師に使っている薬を正確に伝え、種類や量が心配な場合はかかりつけ医と相談し、優先順位をつけて最小限にしてもらうことなどをすすめている。