2026年W杯大会方式、こう変わる
国際サッカー連盟(FIFA)は10日、スイス・チューリヒで理事会を開き、2026年のワールドカップ(W杯)本大会の出場チーム数を、現行より16チーム多い48チームに増やすことを決めた。18年ロシア大会と22年カタール大会は32チームで開催する。
48チームでの大会方式は1次リーグを3チームずつ16組に分かれて行い、各組上位2チームの計32チームが決勝トーナメントに進む。FIFAのインファンティノ会長は昨年2月の会長選挙で、出場チーム数を40チームに増やすことを公約に掲げて当選した。FIFAは40チームでの2案と48チームでの2案で大会方式を検討。大会日数を増やさず、最も増収が見込める方法を選んだ。AP通信によると、約6億4千万米ドル(約740億円)の収益増が見込めるという。
招待された13チームが参加して1930年に始まったW杯は、34年イタリア大会から大陸別予選が導入され、本大会の出場枠は16だった。82年スペイン大会から24、98年フランス大会から32と拡大された。48に増えることでFIFA加盟211協会の約4分の1が出場する巨大な大会になる。
14年ブラジル大会までの過去20大会で、W杯本大会に出場した国・地域は77。26年以降、初出場のチームが増える可能性がある。反対に、施設整備や警備など開催国の負担は大きくなり、本大会を開催可能な国・地域は少なくなるとみられる。FIFAは大会を継続させるために、現在は原則的に認めていない共催を導入する方針だ。(チューリヒ=河野正樹)