エコキャップ推進協会の「寄付」の流れ
ペットボトルキャップのリサイクル運動をしているNPO法人「エコキャップ推進協会」(エコ推、横浜市)が2015年8月、政府系金融機関から設備投資などを名目に1千万円を借り入れ、そのうち500万円を流用して対外寄付をしていたことが分かった。元理事の一人は「寄付の実績として見せる必要があった」と話している。
エコキャップ推進協、事業費の5割超を「身内」に還流
エコ推の矢部信司理事長は朝日新聞の取材に、借入金で寄付したことを認めた上で「未収金を寄付に充てる予定だったが、回収が遅れた。理事会の承認を得ており、金融機関を意図的にだましたわけではない」と説明した。
関係者によると、矢部理事長は15年8月、日本政策金融公庫横浜支店から無担保で1千万円を借り入れた。契約書上の名目は870万円が設備資金、130万円が運転資金で、返済期間は5年だった。当時、協会の資金はほぼ払底しており、寄付の500万円は公庫からの借入金で捻出したという。
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