勤務先の区役所の情報システムに接続し、女性の個人情報を盗み見たなどとして、警視庁は11日、東京都中野区中野5丁目、中野区役所の元臨時職員、高橋健一郎容疑者(29)=強制わいせつ罪などで起訴=を住居侵入と中野区個人情報の保護に関わる条例違反の疑いで再逮捕し、発表した。黙秘しているという。
高橋容疑者は、ほかにも5人の女性に対する強制わいせつや住居侵入などの罪で起訴されている。うち3人については区のシステムから個人情報を盗み見た疑いがあるほか、高橋容疑者のパソコンや携帯電話には20~30代の女性数十人分の個人情報が保管されていたという。同庁は情報を入手した方法や悪用された事案がないか調べている。
捜査1課によると、高橋容疑者の逮捕容疑は2014~16年、中野区の20代女性が住むマンションのベランダに侵入したほか、勤務する中野区役所のシステムからこの女性の個人情報を不正に閲覧したというもの。中野区によると、高橋容疑者は14~16年、断続的に区の臨時職員として勤務。事件当時はマイナンバーの通知カードを扱う業務などを担当し、個人情報を自由に閲覧できる立場だったという。