米海軍佐世保基地の赤崎貯油所から相次いで離陸したオスプレイ=12日、長崎県佐世保市、具志堅直撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の輸送機オスプレイ2機が12日午前11時半ごろ、長崎県佐世保市の米海軍基地内のヘリパッドに着陸し、午後1時ごろに離陸、普天間に戻った。九州防衛局によると、オスプレイの九州への飛来は、昨年12月13日夜の沖縄県名護市沖での大破事故後、初めてという。飛行目的は不明。
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米軍オスプレイは事故から6日後の12月19日に飛行を全面再開し、今月6日には事故の原因となった空中給油訓練も再開した。
長崎県内へのオスプレイ飛来は佐世保基地を中心に通算18回目。佐世保市は事故後、飛行再開を容認した日本政府の判断を尊重する意向を示しており、市内の労働団体は「不安の声を聞き入れぬままやって来た。市民不在の政府と市の対応に憤りを感じる」と批判した。(具志堅直)