カビラ大統領の写真を掲げ、「私のした仕事を信じてください」と訴える看板=ルブンバシ、三浦英之撮影
アフリカ中部の資源国・コンゴ民主共和国(旧ザイール)で、昨年12月に任期が切れたカビラ大統領がそのまま居座り、混乱が続いている。与野党は今年中に大統領選を実施することで合意したが、実際に行われるかは不透明だ。
「私の言葉を信じないなら、私のした仕事を信じてください」。南部の主要都市ルブンバシでは、カビラ氏への支持を訴える看板が随所に掲げられている。ホテル従業員のジュネヒブ・ムセンダさん(32)は「ここには治安警察がたくさんいるので、大統領選については話せない。とにかく平和な時代が来て欲しい」と話した。
カビラ氏は2001年、父親の前大統領が暗殺されたことを受け、暫定的に大統領に就任。06年と11年の大統領選に勝利した。
憲法は3選を禁じている。カビラ氏は任期満了を迎える昨年12月19日までに退陣する予定だったが、「選挙に必要な有権者名簿を更新できない」などの理由で選挙の実施を拒否。その後も大統領にとどまる姿勢を示している。
野党や市民は退陣を求める抗議…