米国のトランプ次期政権は19日、ロバート・ワーク国防副長官ら、オバマ政権の高官50人超を残留させると発表した。トランプ氏はすでに15人の閣僚ポストは指名済みで、米連邦議会上院の承認公聴会での承認手続き中だが、副長官や次官補級の人事選考に難航しているとみられる。
特集:トランプ次期大統領
ホワイトハウスの次期報道官のスパイサー氏は19日に記者会見し、「(トランプ)次期大統領は政府全体で主要ポストの50人以上に残留するよう要請した」と明らかにした。スパイサー氏は「次期大統領は、政権の継続性がどれほど大事か理解している」と語った。
残留するのは、ワーク国防副長官のほか、アダム・スズビン財務次官代行や大統領特使のブレット・マクガーク氏ら。トランプ氏は選挙でオバマ政権の中東政策を批判し、「オバマ氏は『イスラム国』(IS)の創設者だ」などと主張してきたが、マクガーク氏は、対IS有志連合との調整役を中心として担っていた。
選挙期間、これまで共和党政権…