前半12分、サントリーSO小野はトライを決める=伊藤進之介撮影
(21日、ラグビー日本選手権 サントリー54―29帝京大)
帝京大、サントリー相手に手応え 前半は同点で折り返し
「恥ずかしい」。TL王者・サントリーの沢木監督は試合後、苦虫をかみつぶしたような表情で吐き捨てた。結果的には相手の2倍近い得点を奪っての勝利だったが、29失点も今季最多。7度目の栄冠に向け、反省点が見えた。
同点で迎えたハーフタイムで監督が選手にぶちまけたのは、プレーよりも「態度」に関する怒り。「自ら動いていなかった。相手、ベンチ外メンバー、お客さんに失礼」。がむしゃらに攻めてくる帝京大に自在の展開を許したのは、試合を作る相手ハーフバック団に対しての圧力が弱かったからだった。
後半は防御を修正しつつ、攻撃では得意のFW戦に持ち込んだ。相手の故意の反則によるペナルティートライで点差を広げ、その後は防御の穴を突いて計5トライ。持ち直したのはさすがだが、それだけに緩んだ前半がもったいなかった。
学生相手にモチベーション作り…