３月に開催される野球のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に向けて、日本代表「侍ジャパン」が漫画やアニメとのコラボレーション企画を次々と展開している。「侍ジャパン」事業推進のために設立されたＮＰＢエンタープライズが企画したもので、ファンの心をくすぐり、野球ファン拡大につなげるのが狙いだ。

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侍ジャパンとコラボするのは「キン肉マン」「僕のヒーローアカデミア」「秘密結社 鷹の爪」の３作品。代表ユニホームを着たキャラクターグッズ付き企画チケットを発売した。２月２８日、３月１日に開催される侍ジャパンと台湾選抜の壮行試合（ヤフオクドーム）が対象。

「キン肉マン」は１９８０年代に大人気を誇った漫画で、今も連載が再開されて根強い人気がある。友情が作品の大きなテーマになっており、「世界一奪還を目指す侍ジャパンに熱い友情パワーを送る」というコンセプトだ。

「僕のヒーローアカデミア」は、「最高のヒーロー」を目指す少年らの成長が描かれる漫画。若い世代に人気で、４月からテレビで新シリーズが放送される。「ＢＥ Ａ ＨＥＲＯ！（ヒーローになれ！）」を合言葉に、侍ジャパンとタッグを組む。「秘密結社 鷹の爪」は、世界征服を目指す秘密結社のドタバタ劇を描くアニメで、ＮＰＢの担当者によると「世界一を目指す侍ジャパンと世界征服を目指す鷹の爪団の思惑が一致した」という。

昨年はアニメ「おそ松さん」とコラボし、企画チケットが人気だった。今回はファン層の違う３作品とのコラボで、若い世代から中年世代まで幅広く侍ジャパンをアピールする。（吉村良二）