女子シングルスで準決勝進出を決めた平野
(21日、卓球・全日本選手権)
石川佳純・平野美宇がベスト4進出 卓球全日本
第4ゲームを終えて、ゲームカウントは2―2。16歳の平野は、首をかしげた。「ちょっと焦った」。8歳年上の相手がゆったりとしたラリーを仕掛け、リズムを乱された。
だが、平野には負けない自信があった。全日本では3年連続で顔を合わせ、過去2回はいずれも勝っていたからだ。「二度あることは、三度あるかなと」。第5ゲームを9―9から2連続得点でものにすると、以後はコースを丁寧に突く攻めを見せ、全日本で2年連続の4強入りを決めた。
昨年は全日本で準優勝したが、リオデジャネイロ五輪の日本代表では補欠だった。同じ高1の伊藤美誠が団体で銅メダルを獲得して発奮。10月のワールドカップで最年少優勝を果たした。「リオが終わって最初の全日本。東京五輪に向け、今年は1番になりたい」。頂点に立てば、史上最年少だ。