初優勝が決まり涙を拭う稀勢の里=恵原弘太郎撮影
(21日、大相撲初場所14日目)
稀勢の里が初優勝 大関昇進後31場所、歴代で最も遅く
特集:稀勢の里
どすこいタイムズ
大相撲の大関稀勢の里(30)が初優勝を遂げた。大きな期待を背負いながら、なかなか届かなかった悲願。「うれしいです。本当に感謝しかない」。潤んだ右目を、指でぬぐった。
15歳で角界に飛び込み、新入幕には18歳3カ月という昭和以降2位の若さでたどり着いた稀勢の里。その名を広く知らしめたのは、横綱白鵬の存在だ。2010年九州場所で、双葉山の持つ歴代1位の69連勝をめざした白鵬の連勝を63で止めた。13年名古屋、今度は43連勝でストップさせた。
昨年1年間で白鵬とは3勝2敗。大横綱と渡り合える力を備えながら、勝負どころで痛い黒星を喫し、賜杯(しはい)を逃してきた。優勝力士に次ぐ成績を残した場所が、大関昇進後で11ある。
それでも愛される理由を、大相…