マツダは2日、2017年3月期の営業利益の見通しを昨年11月時点の1500億円から1300億円に下方修正した。前年実績の2267億円と比べると4割以上の減益となる。下方修正は昨年11月に続き、今期2回目。主力の米国で販売台数が目標に届かないほか、リコール(回収・無償修理)の費用が膨らんだためだという。
マツダ・ロータリーエンジンの半世紀
稼ぎ頭の米国で、2016年4~12月の販売台数が23万3千台と、前年同期と比べて約3%減った。ガソリン価格の値下がりで、ピックアップトラックなどの大型車が好まれるようになり、小型車のデミオやアクセラを中心に販売台数が年間目標から1・5万台下回る見込みになった。「正価販売」にこだわり、値下げ競争をする他社に売り負けたこともあるという。
リコールなどに関わる費用も昨年11月時点より200億円積み増す。昨年11月以降、タカタ製エアバッグの欠陥問題への対応のほか、タンクのホースから燃料が漏れる恐れがあるといった問題で、リコール台数が増えたことに対応する。
マツダの今後の北米戦略では、…