第3回中国国際輸入博覧会は23日、展示品を配置する段階に入った。一番最初に会場入りした展示品はドイツの建設大手ヴィルトゲングループの「W380CR舗装コールドリサイクルマシン」で、同日に会場となる上海の国家エキシビションセンターに到着した。
同グループは今年が初めての出展で、グリーン道路建設・メンテナンス分野の革新的技術と製品・成果を展示する。説明によると、今回展示されるマシンは本体の長さが16メートル、重さが35トン、部品の長さが4.5メートル、重さ17トンで、組み立て後の総重量は約52トンにもなり、今回は2つの部分に分けて展示される。
開会前の準備作業の段階で、展示品を前もって会場に運び、準備が進められるようにするため、メイン会場の運搬作業を担当する企業は事前に運転手や工事関係者にPCR検査を実施し、そして大型輸送車両2台も展示品を運ぶ前に全体の防疫措置を行った。展示品を運び込む際には、輸入博の防疫指導要領を踏まえ、パッケージを消毒して、車両、スタッフ、展示品の3重の防疫保障措置を取った。
ヴィルトゲン中国法人道路建設・メンテナンス技術販売ディレクターの虞勇智氏は、「今回展示する製品は輸入博の免税政策を適用され、輸入コストを直接引き下げることができた。企業としてはこの政策のおかげで顧客に値引きで還元できるようになり、顧客の調達コストを引き下げることが可能になった」と話した。
10月14日、財政部(省)、税関総署、国家税務総局は共同で「中国国際輸入博覧会の期間内に輸入され販売される展示品の税優遇政策に関する通知」を出し、博覧会期間中に販売される輸入展示品をめぐる税優遇政策を明らかにした。過去2回の博覧会での税優遇政策がいずれも一時的な支援政策だったのとは異なり、今回の通知は博覧会の税優遇政策が長期的な政策であることを明確にしている。さらに重要なことは、第3回輸入博が始まってから、販売される展示品への税優遇がさらに拡大することで、関税の免除だけでなく、輸入段階での付加価値税や消費税も免除されることになる。
博覧会の常態化した税優遇政策実施措置は、内需拡大戦略の実施をさらに推し進め、国内と国外の2つの市場、2つの資源が深く融合するよう推進し、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に促進し合う新たな発展局面によりよくサービスを提供する上でプラスになる。
23日現在、輸入博の展示品の98%が中国に入国済みだ。11月初めには、すべての展示品が続々と会場入りするとみられる。今月24日からは、設備、自動車、医療機器およびヘルスケア製品などの展示エリアは予定より早く搬入と配置が始まっており、26日には全展示エリアで配置が始まり、11月2日には展示ブースと展示品の配置がすべて完了する見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月26日