トランプ米大統領は5日、中東・アフリカ7カ国からの米国入国を一時禁止する大統領令が司法判断で効力停止になっていることを受けて、「国土安全保障省に入国審査を非常に注意深くするように指示した」とツイッターに書き込んだ。大統領令が一時無効になった後、7カ国の国民の入国は妨げられなくなっており、新たな「審査強化」の指示は現場の混乱を助長しそうだ。
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ワシントン州の連邦地裁が3日、大統領令の一時差し止めを決めた。トランプ政権は4日、地裁の決定を受け、効力の即時停止を連邦控訴裁に求めたが、認められなかった。
トランプ氏は5日午後、「一人の判事がこの国を危険にさらすなんて信じられない。何かあったら、彼と司法制度のせいだ」とし、判事の個人攻撃に加え、司法のシステムにまで矛先を向けた。
その上でテロ対策などを担う国…