北京市が29日に開いた新型コロナウイルス感染拡大対策に関する第136回記者会見では、国家衛生健康委員会専門家チーム専門家、中国疾病予防管理センター緊急時対応センター副センター長の施国慶氏が、同市の公衆トイレで発生した感染について分析した。
施氏によると、新型コロナは主に2つのルートで感染する。1つ目は直接感染で、感染者の咳や会話により吐き出される飛沫により、近距離接触した人が感染する。2つ目は間接感染で、感染者の呼吸器飛沫により汚染された物や環境に触れることによる感染だ。このほか、特殊な状況であれば、その他の間接感染の可能性もある。
北京が22日に発表した感染者のうち一部が、感染者が出ていた団地の公衆トイレを利用していた。施氏は「公衆トイレは多くの人が使う場所だ。新型コロナ感染者が使用していれば、他の人もドアノブや洗浄ボタンなどから感染する恐れがある。排泄物による環境及び空気の汚染の可能性も否定できない」と指摘した。
施氏は「公衆トイレを利用する際には、(1)マスク着用を徹底し、他の人と1メートル以上の距離を保つこと。(2)汚染された可能性のあるトイレの表面への接触を減らすよう慎重になること。(3)トイレの使用時間をなるべく短くすること。使用後は直ちに手洗いし、消毒すること。(4)自身によるトイレ表面の汚染、排泄物による環境汚染を防止すること」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月30日