4野党・国対委員長会談に臨む民進党の山井和則氏(中央)ら=15日午後3時59分、国会内、岩下毅撮影
民進、共産、自由、社民の野党4党は15日の国会対策委員長会談で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の日報が「戦闘」と報告しているのに「戦闘行為はなかった」と繰り返す稲田朋美防衛相に対し、辞任を要求することで一致した。
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民進の山井和則国対委員長は会談後、「事実を隠蔽(いんぺい)し、総理の助け舟がなければ国会答弁もできない。資質に欠けると4党で一致した」と記者団に語った。共産の穀田恵二国対委員長も「質疑を聞き、防衛担当大臣として不適格だと明らかになった」と批判した。
会談ではほかに、「共謀罪」の要件を変えた「テロ等準備罪」法案をめぐり、金田勝年法相にも辞任を求めることや、21日の衆院予算委員会中央公聴会後の十分な審議を要求することでも一致した。山井氏が自民の竹下亘国対委員長に電話で申し入れた。
竹下氏は山井氏に対し、審議日程について「22日は(同委)分科会を予定している。23、24とまだしっかりした審議をする時間はある」と答えた。与党は24日にも予算案を衆院通過させる構え。(松井望美)